ぜんぶ、ちょうだい。
一瞬で、浮いた心が地面に叩きつけられる。
泉先輩にとって、私はただのストーカー。
分かってる。分かってるけど…それでも。
「じゃーね。もう来なくていいから、諦めてね」
泉先輩はそう言って、スタスタと歩いていってしまう。
その背中が、遠くなる。
「せ、せんぱい~~~!!!」
声を出しても、プリントを抱えてるから走れない。追いつけない。
まだスタート地点に立ったばかりなのに、もう振られちゃったの?
“好き”って言ったばかりなのに、もう終わっちゃうの?