推しが隣に引っ越してきまして 〜月の裏がわ〜
「あほやな〜お前も」
亮さんがこめかみをぽりぽり掻きながら言う。
「だってあいつらが。」
そこまで言って口をつぐむ佑月さん。
チッて舌打ちをして寝転ぶ。
亮さんが眞鍋を見る。「眞鍋見てたやろ。」
「え?」と、太一くん。
「眞鍋」と、止める佑月さん。
「えっ。あ、えっと」
太一くんが亮さんと佑月さんを交互に見る。
「見てたやろ」と、亮さん。
板挟みになる太一くん。俺は太一くんに少し同情した。