冷酷社長の極上笑顔は私が独り占めさせていただきます
2 冷酷な社長の意外な一面
社長は思わず見とれるような容姿を持ち、若くして会社を大きく育てた有能な男性だ。
実際その仕事ぶりを近くで見ていると、私の心の中にはいつしか彼を深く尊敬する気持ちが宿っていた。
だけど私は社長室秘書係で、それ以上でもそれ以下でもない。どんなときもそれを忘れてはいけないと思う。
なのに昼休み以降、私は社長のことを変に意識してしまっている。
そんな自分自身に困惑していたら、私用で外出していた社長が戻ってきた。
「コーヒー、入れて」
それだけ言い残して足早に社長室に姿を消す。いつものぶっきらぼうな言い方だ。
私は手際よくコーヒーを入れて社長室のドアをノックした。
「どうぞ」
ドアを開けると、社長は応接用のソファに長い足を投げ出して横になっていた。
いつもなら私が入室すると座り直すのに、今日は横たわったままだ。
恐縮しながらテーブルの上にコーヒーを置いてソファから離れようとしたとき、不意に声を掛けられた。
「後藤さんは兄弟いるの?」
実際その仕事ぶりを近くで見ていると、私の心の中にはいつしか彼を深く尊敬する気持ちが宿っていた。
だけど私は社長室秘書係で、それ以上でもそれ以下でもない。どんなときもそれを忘れてはいけないと思う。
なのに昼休み以降、私は社長のことを変に意識してしまっている。
そんな自分自身に困惑していたら、私用で外出していた社長が戻ってきた。
「コーヒー、入れて」
それだけ言い残して足早に社長室に姿を消す。いつものぶっきらぼうな言い方だ。
私は手際よくコーヒーを入れて社長室のドアをノックした。
「どうぞ」
ドアを開けると、社長は応接用のソファに長い足を投げ出して横になっていた。
いつもなら私が入室すると座り直すのに、今日は横たわったままだ。
恐縮しながらテーブルの上にコーヒーを置いてソファから離れようとしたとき、不意に声を掛けられた。
「後藤さんは兄弟いるの?」