うちの生徒会長は今日も読めない
デート
◇
・
とある土曜日。
わたしは、家からも学校からも少し離れたある駅で待ち合わせをしていた。
待ち合わせ相手こと東間敬人生徒会長様は数分ののちに現れ、こちらに向かって手を振った。
「遅くなったな」
「いえ、本日はお日柄もよく……」
「何で休みなのに制服なんだよ」
まともなお出かけ服がなかったからです。
わたしが泣く泣く高校生的フォーマルスタイルを選んだ一方、会長の方は黒の襟付きシャツにグレーのパンツ、薄手のコートという、学校とは異なったオフのスタイル。
もちろん、鎖骨の入れ墨を隠すために第1ボタンまできっちり留めているのはいつも通りだけど。
「で、劇場はこっち?」
「あ、はい」
「つかオネーサン、モデルって話じゃなかったか? 何で舞台?」
「事務所的にはモデルに限定せず、多方面で活躍させたいみたいです」
……そもそも何故わたしたちが休日に、それも学校とは全く違う方向にある駅で待ち合わせをしていたのかというと。
時は遡って三日前。
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とある土曜日。
わたしは、家からも学校からも少し離れたある駅で待ち合わせをしていた。
待ち合わせ相手こと東間敬人生徒会長様は数分ののちに現れ、こちらに向かって手を振った。
「遅くなったな」
「いえ、本日はお日柄もよく……」
「何で休みなのに制服なんだよ」
まともなお出かけ服がなかったからです。
わたしが泣く泣く高校生的フォーマルスタイルを選んだ一方、会長の方は黒の襟付きシャツにグレーのパンツ、薄手のコートという、学校とは異なったオフのスタイル。
もちろん、鎖骨の入れ墨を隠すために第1ボタンまできっちり留めているのはいつも通りだけど。
「で、劇場はこっち?」
「あ、はい」
「つかオネーサン、モデルって話じゃなかったか? 何で舞台?」
「事務所的にはモデルに限定せず、多方面で活躍させたいみたいです」
……そもそも何故わたしたちが休日に、それも学校とは全く違う方向にある駅で待ち合わせをしていたのかというと。
時は遡って三日前。