うちの生徒会長は今日も読めない
くだらないことを考えていたわたしの方を向いて、木坂先輩は戸惑いを隠しきれない様子で言った。
そうだそうだ、すっかり忘れていた。
木坂先輩の言う通り、今わたしは何故か椅子に座る会長の上に座らされ、後ろから支えられるような体勢になっている。その状態で仕事をしていた。
何でこうなっているのかについてはわたしも聞きたい。気が付いたらこうなっていたのだ。
……むしろどうして一時間近く触れてくれなかったのだろう。
「ん? オレがこうしたいから」
何を当然のことを、と言いたげな会長。
木坂先輩は、ちらりと窺うように桃先輩に目をやってからためらいがちに言う。
「えーっと、もしかしてだけど……二人さ……付き合ってる?」
「よくわかったな」
「いやわかるわ! 明らかに前よりベッタリ度が増しとんねん!」
気遣いなど不要とばかりに、桃先輩がダンっと机を叩いて木坂先輩の言葉を引き継いだ。