愛の監獄は苦くて、甘い
第3話
〇商店街にて
菜穂(今日晴れてて良かった!)※るんるんで食材が入ってるエコバッグを持っている
菜穂(何作ろうかなぁ...)
菜穂の頭の中は今日の夜ごはんの献立でいっぱいだ。
奏司「うわーん...!」
突然商店街に泣いてる小学生くらいの男の子がいて、菜穂は慌てて男の子に近づく。
菜穂「ど、どうしたの、ケガしちゃった?」※心配そうにしゃがむ
奏司「うわーん...、お、お金無くなっちゃって...、お、おつかいで、できないよぉ...」
奏司の握っているお財布は空っぽだ。
菜穂「いくら必要なの?お姉ちゃんのお金あげるよ!」※カバンから財布を取りだす
奏司「うっ...うっ...」※涙をすする
菜穂は泣いている奏司の頭を撫で、何かをひらめく。
菜穂「あっ!そしたらお姉ちゃんとそのおつかいしようよ!」※奏司の手を握る
奏司「お、お姉ちゃんと...?」※泣いている顔を上にあげ、菜穂を見つめる
菜穂「うん!おつかいしよ!」
奏司はニコッと笑い、菜穂の手を握った。
菜穂もニッコリと笑顔になる。
菜穂「よし!じゃあ楽しいおつかいの始まりだ!」※奏司に向けてガッツポーズをする
奏司「しゅっぱーつ!」
〇買い物終わり
菜穂「これでおつかい終わり?」
菜穂と奏司は手をつないでいて、奏司の手には菜穂が買ったクマのぬいぐるみを持っていた。
奏司「おわり!今日の夜ごはんはカレーなんだって!それに、お姉ちゃんクマちゃんありがとう!」
菜穂「どういたしまして!カレーいいね!お姉ちゃんもカレー作ろうかな。」
奏司「カレーお姉ちゃんに作ってほしいなぁ...、僕んち、いつも焦げてるんだよね!」
菜穂「私もいつもご飯一人で食べてるから奏司くんと食べたいよ。」
菜穂(本当に誰かと夕食食べたいな...)※考えこむ
菜穂の家は父親が単身赴任で別居しており、母親は看護師の為夜勤出勤が多い。
奏司「じゃあ、いつか僕の家でご飯作ってほしい!」※目を輝かせる
菜穂「うん!もちろん!」
麗司「...奏司!」
聞きなれた声が聞こえ、後ろを振り向く菜穂と奏司。
そこには汗だくで、走ってくる麗司の姿が。
奏司「あ、お兄ちゃん!」
菜穂(え...!?)※驚く顔
麗司「は、菜穂?」※呼吸が乱れながら、菜穂だと気づく
菜穂「こ、これはえっと...」
菜穂(お父さん以外の男の人に呼び捨てにされた...)
奏司「お姉ちゃん、僕のこと助けてくれたの!それに見てみて!お兄ちゃんに似てるクマさん買ってくれたの!」
菜穂(た、確かにこのクマさんちょっと麗司さんと似てる...)
麗司「ちょっと待て、おつかいのお金玄関に置いて行っただろ。まさか、菜穂が?」
菜穂「私が払ったよ。ちょうどお買い物してたし。」
麗司「ありがとう、本当に。」※ペコっとお辞儀をし、持ってた財布からお金を出す
麗司「これ。」
そう言って財布から1万円出し、菜穂に渡そうとする。
菜穂「あ、そ、そんなに使ってないよ。久しぶりに休みの日充実したから楽しかったよ。」
奏司「僕、お姉ちゃんのご飯が食べたい!お兄ちゃんのご飯焦げてる味がするー!」
麗司「はぁ?」
菜穂「あ、ご飯作ってるの麗司さんなの?」
奏司「そう!お兄ちゃん!」
菜穂(麗司さんが作ってるんだ...)※家庭事情を知り、少し顔が曇る
麗司「しけた顔すんな、菜穂。母親は夜遅くまで働いてるから、奏司のご飯は俺が作ってんだよ。」
奏司「お姉ちゃんのご飯食べたーい!食べたーい!」※駄々をこねる
麗司「我儘言うな、菜穂だって今日予定あるんだ。」
菜穂「私、今日予定何もないよ。」
奏司「えー!じゃあ、今日来れる??」※目を輝かせる
菜穂「私は大丈夫だけど、麗司さん...、いいの?」※麗司の顔をうかがう
麗司「いいけど、家汚いぞ。」
菜穂「大丈夫です!家事洗濯任せてください!」※ファイトポーズをする
フッと笑う麗司と喜んでる奏司。
麗司「じゃあ、帰るぞ。奏司、菜穂。」
菜穂(帰るぞっ...、なんか...一緒に住んでるみたいじゃん)※顔が赤くなる
奏司と菜穂は手をつないだまま歩く。
麗司「あ、菜穂。荷物、よこせ。」※くるっと振り返り、菜穂から荷物を受け取る
菜穂(なんか、この前颯さんが言ってた心配性ってこういう事なのかな)
菜穂(今日晴れてて良かった!)※るんるんで食材が入ってるエコバッグを持っている
菜穂(何作ろうかなぁ...)
菜穂の頭の中は今日の夜ごはんの献立でいっぱいだ。
奏司「うわーん...!」
突然商店街に泣いてる小学生くらいの男の子がいて、菜穂は慌てて男の子に近づく。
菜穂「ど、どうしたの、ケガしちゃった?」※心配そうにしゃがむ
奏司「うわーん...、お、お金無くなっちゃって...、お、おつかいで、できないよぉ...」
奏司の握っているお財布は空っぽだ。
菜穂「いくら必要なの?お姉ちゃんのお金あげるよ!」※カバンから財布を取りだす
奏司「うっ...うっ...」※涙をすする
菜穂は泣いている奏司の頭を撫で、何かをひらめく。
菜穂「あっ!そしたらお姉ちゃんとそのおつかいしようよ!」※奏司の手を握る
奏司「お、お姉ちゃんと...?」※泣いている顔を上にあげ、菜穂を見つめる
菜穂「うん!おつかいしよ!」
奏司はニコッと笑い、菜穂の手を握った。
菜穂もニッコリと笑顔になる。
菜穂「よし!じゃあ楽しいおつかいの始まりだ!」※奏司に向けてガッツポーズをする
奏司「しゅっぱーつ!」
〇買い物終わり
菜穂「これでおつかい終わり?」
菜穂と奏司は手をつないでいて、奏司の手には菜穂が買ったクマのぬいぐるみを持っていた。
奏司「おわり!今日の夜ごはんはカレーなんだって!それに、お姉ちゃんクマちゃんありがとう!」
菜穂「どういたしまして!カレーいいね!お姉ちゃんもカレー作ろうかな。」
奏司「カレーお姉ちゃんに作ってほしいなぁ...、僕んち、いつも焦げてるんだよね!」
菜穂「私もいつもご飯一人で食べてるから奏司くんと食べたいよ。」
菜穂(本当に誰かと夕食食べたいな...)※考えこむ
菜穂の家は父親が単身赴任で別居しており、母親は看護師の為夜勤出勤が多い。
奏司「じゃあ、いつか僕の家でご飯作ってほしい!」※目を輝かせる
菜穂「うん!もちろん!」
麗司「...奏司!」
聞きなれた声が聞こえ、後ろを振り向く菜穂と奏司。
そこには汗だくで、走ってくる麗司の姿が。
奏司「あ、お兄ちゃん!」
菜穂(え...!?)※驚く顔
麗司「は、菜穂?」※呼吸が乱れながら、菜穂だと気づく
菜穂「こ、これはえっと...」
菜穂(お父さん以外の男の人に呼び捨てにされた...)
奏司「お姉ちゃん、僕のこと助けてくれたの!それに見てみて!お兄ちゃんに似てるクマさん買ってくれたの!」
菜穂(た、確かにこのクマさんちょっと麗司さんと似てる...)
麗司「ちょっと待て、おつかいのお金玄関に置いて行っただろ。まさか、菜穂が?」
菜穂「私が払ったよ。ちょうどお買い物してたし。」
麗司「ありがとう、本当に。」※ペコっとお辞儀をし、持ってた財布からお金を出す
麗司「これ。」
そう言って財布から1万円出し、菜穂に渡そうとする。
菜穂「あ、そ、そんなに使ってないよ。久しぶりに休みの日充実したから楽しかったよ。」
奏司「僕、お姉ちゃんのご飯が食べたい!お兄ちゃんのご飯焦げてる味がするー!」
麗司「はぁ?」
菜穂「あ、ご飯作ってるの麗司さんなの?」
奏司「そう!お兄ちゃん!」
菜穂(麗司さんが作ってるんだ...)※家庭事情を知り、少し顔が曇る
麗司「しけた顔すんな、菜穂。母親は夜遅くまで働いてるから、奏司のご飯は俺が作ってんだよ。」
奏司「お姉ちゃんのご飯食べたーい!食べたーい!」※駄々をこねる
麗司「我儘言うな、菜穂だって今日予定あるんだ。」
菜穂「私、今日予定何もないよ。」
奏司「えー!じゃあ、今日来れる??」※目を輝かせる
菜穂「私は大丈夫だけど、麗司さん...、いいの?」※麗司の顔をうかがう
麗司「いいけど、家汚いぞ。」
菜穂「大丈夫です!家事洗濯任せてください!」※ファイトポーズをする
フッと笑う麗司と喜んでる奏司。
麗司「じゃあ、帰るぞ。奏司、菜穂。」
菜穂(帰るぞっ...、なんか...一緒に住んでるみたいじゃん)※顔が赤くなる
奏司と菜穂は手をつないだまま歩く。
麗司「あ、菜穂。荷物、よこせ。」※くるっと振り返り、菜穂から荷物を受け取る
菜穂(なんか、この前颯さんが言ってた心配性ってこういう事なのかな)
