見えない君は大切な人



今日は定期検診の日だ。


「はーるちゃん!今日遊ぼ?」


朝の出来事を忘れたように明るかった。


「あ、えっと、ごめん。今日、用事……」


「え、ごめん!じゃあまた明日ね」


重い腰を上げて家に帰る。


きっと今日もおんなじ結果だ。変わらない。


「ただいま、お母さん」


「おかえり。もういける?」


「うん。いける」


車に乗り込みいつもの病院にいく。


今日はいつもよりすいていてすぐに診察を受けることが出来た。


私がいっているのは精神科。


分かっているとは思うが、私にはある一定期間の記憶が無い。どこにいたのか、だれといたのか、“何が原因なのか”それすらもわからないのだ。
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