ルドの国の妖精達 ルルア・ポルカの冒険

封印された天使 その1

ケーベさんは私に水晶をみせました。
其処には、クリスタルに封印された天使族の男の子の姿がありました・・。
「ある洞窟の中に、クリスタルに封印された天使族の男の子がいるのですね。洞窟の場所を見つけて、封印から天使を解放してほしいのです」
「天使族が存在したのですね・・」
「ええ、異世界から此のルドの国にやってきた天使族の男の子のお母様が行方不明になった彼を見つけて欲しいという依頼を私にしたのですね・・」
「で、私に男の子を助けて欲しいと?」
「ええ、私は、闇術が使えないので、闇術が使える方を探していたのですね・・」
「其れで求人を出したのですね・・」
「まあ・・・」
ケーベさんは、術を唱えながら、お屋敷の修復を始めていました。
私は、洞窟の場所と、天使族の男の子が封印されたクリスタルを破壊する方法を探す為に、ケーベさんの壊れた(私が壊した)お屋敷を後にしました。
「あー、あー、私が洞窟の場所が分かる訳無いでしょう?ケーベさんも妖精使いが荒いわね・・・」
私が独り言を言いながら、図書館へ向かう事にしました。
私は直感的に図書館に手掛かりがある様な気がしたのですねえ・・。
「あ、その前に、ドーナッツを買いに行こうかなー」
私はドーナッツが大好物でした。今日は朝から何も食べていないので、ドーナッツを買いに私が馴染みのお店ベルドーナッツへ向かいました。
「あのー、エクレア味のドーナッツをお願いします」
「分かりました・・」
「あれ?」
私は、ベルドーナッツで、見かけな天使族の店員さんが私の接客をしている事に気が付きました。
「あの・・、貴女が、ケーベさんにお仕事を依頼した天使さんですか?」
「え?」
天使族のお姉さんは、驚いた顔をして、ドーナッツの用意をしながら、私に言いました。
「貴女が、ケーベさんのお弟子のルルアさんですか?」
「え?私がケーベさんの弟子?」
え?私が何時からケーベさんのお弟子さんになったのよ?それと何で、天使のお姉さんが私の事を知っているのかしら?
私が天使のお姉さんに声を掛けました。
「ねえ。貴女が何で、私のお名前をご存じなんですか?」
「それは、私がケーベさんから携帯で貴女の事をメールで教えてくれましたからね・・」
「そうですか?」
天使のお姉さんは、エクレア味のドーナッツを私の前に用意しますと、私は会計を済ませてから、客席で其れを食べながら天使族のお姉さんがお仕事が終わるのを待つことにしました・・。
「天使さん、悲しそうな顔をしているわね・・」
天使のお姉さんは、あのクリスタルに封印された男の子のお母さんなので、息子の事を真剣に心配している事がわたしには、理解出来ました・・。
「・・・・・・・・」
私は、エクレア味のドーナッツを食べ終えますと、天使のお姉さんがお仕事を終えるのを待ちました・・。
私が一時間、客席で天使さんを待っていると、彼女が仕事を終えて、私服に着替えて、私に声を掛けました。
「お待たせ、ルルアさん、図書館で、私の事をお話致しますわ」
「ええ、私も図書館に用があったので・・」
私は天使さんと一緒に図書館へ向かいました・・。
其処で何か手掛かりが見つかるといいのですがね・・。
次回へ続きます・・。
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