終わらない物語を君へ
番外編③ 蓮side
何をしてもいい。
――蓮は、その言葉の意味を、少しずつ実感している気がしていた。
朝、みどりと街へ出たとき、蓮は胸が高鳴っていた。
人が行き交う音。ざわめき。風の匂い。
本の中では、すべて「描かれているもの」だった。
けれど今は、肌で感じることができる。
服屋の前で、蓮は足を止めた。
並んだマネキンの服を見て思う。
――服って、こんなに種類があるんだな。
いつもはチェックのシャツに、紺のパンツ。
「設定」で決められた自分の衣装。
でも今日は、誰も決めない。
どんな色を選んでも、誰も何も言わない。
鏡の前で白いシャツを当ててみる。
シンプルなのに、なんだか少しだけ“違う自分”になれる気がした。
みどりが「似合ってるよ」と微笑む。
その一言に、胸の奥がじんわりと温かくなる。
――蓮は、その言葉の意味を、少しずつ実感している気がしていた。
朝、みどりと街へ出たとき、蓮は胸が高鳴っていた。
人が行き交う音。ざわめき。風の匂い。
本の中では、すべて「描かれているもの」だった。
けれど今は、肌で感じることができる。
服屋の前で、蓮は足を止めた。
並んだマネキンの服を見て思う。
――服って、こんなに種類があるんだな。
いつもはチェックのシャツに、紺のパンツ。
「設定」で決められた自分の衣装。
でも今日は、誰も決めない。
どんな色を選んでも、誰も何も言わない。
鏡の前で白いシャツを当ててみる。
シンプルなのに、なんだか少しだけ“違う自分”になれる気がした。
みどりが「似合ってるよ」と微笑む。
その一言に、胸の奥がじんわりと温かくなる。