コイ、アイ。
🩷 ほっと、ミルク[完]
#1
「っ、ごめんなさい」
今日も働かない頭と疲労で重い体を鞭を打って動かして。
ミスを連発して上司に怒られるのはいつものこと。
おぼつかない足取りで会社を出て、ぎゅうぎゅうの満員電車に押し込まれて、何かが溢れそうになるのを堪えて家路につく。
「っ、ごめんなさい」
俯いていたせいで、わたしは誰かにぶつかって、カバンの中身がバラバラっと音を立てて落ちる。
何かが、崩れた気がした。