ダンス
ダンス
ふたりは踊っていた

氷の上を 

軽やかにリズムを刻みながら

ふたりはみつめ合っていた

まるで世界にたったふたりしかいないというように

ふたりは愛し合っていた

海よりも深く

ときには上空もを飛躍するほどに

世界にはふたりしかいなかった

冷たい氷の上を

ただ一心に踊っていた

呼吸がとまると思った

星がふたりのまわりをまわっていた

祝福するかのように

さかながあしもとを旋回した

ふたりは何千年も前から踊っていた

これからも踊りつづけるのだろう

何千年という月日を

からだが朽ち果てるそのときまで

やがて女は朽ちるだろう

男はひとりで踊りつづけ

世界は終わるだろう

世界はふたりを包み込んだ


< 1 / 1 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

スペイン

総文字数/249

詩・短歌・俳句・川柳1ページ

表紙を見る
乙女

総文字数/327

詩・短歌・俳句・川柳1ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop