たどり着いた先は、ロンドンでした。
そっと唇が寄ってきて、耳元で小さく囁かれた。
「美月…愛している。そしてこの先もずっとだ。」
その一言で、もう胸がいっぱいになった。
涙が出そうなのに、笑ってしまう。
「……もう、そういうの、ずるいですよ。」
「ふっ、探偵の特権だ。」
紅茶の香りに包まれながら、二人で顔を寄せて笑い合う。
変わらない日常の中に、ちゃんと恋が続いている。
――それが、私たちの幸せのかたち。