秘密の多い後輩くんに愛されています
「上田のイメチェンって、舞花が関係してるの?」
休憩がてらコーヒーでも飲もうと給湯室を訪れた私に侑里が問いかけてくる。
「えっ何、急に?」
「上田のイメチェン理由って好きな人に好かれたいから、らしいじゃない」
上田くんそんなこと言ったの⁉
「もしかして飲み会の日に何かあった?」
「えっと」
侑里にはまだ上田くんから告白されたことを話せていない。
だから、何から説明すればいいのやら。
お酒を飲まない時に話したいと思っていたけれど、この短時間で話せるとは思えないし……。
「白鳥先輩が関係してる。で、合ってます」
声がして振り返ると給湯室の入口に上田くんが立っていた。
まだ新しいビジュアルに慣れなくて、目が合うたびに知らない人のようでドキッとしてしまう。
「コーヒーなら俺が入れますよ」
上田くんは私が持っていたマグカップにお湯を注いでくれる。
「あ、ありがとう」
「また飲みたくなったら俺を呼んでください。まだ手が痛むでしょ」
「左手だけだし、そもそもただの擦り傷だから大丈夫だよ」
「あのー、ふたりだけの世界に入るのやめてくれない?」
壁に背をつけてもたれていた侑里が私はここにいるぞと言わんばかりに手を挙げて存在をアピールしてくる。