幼馴染みの重たい愛の隠しごと(マンガシナリオ)
私に回された腕を手でギュッとつかむ。

「っ…、本当に可愛いことばっかり……」

亮くんは一瞬だけ最後に強くギュッてしてくれて、名残惜しそうに離してくれた。

でも、一つだけ、温もりの残った部分があった。

「っ……」

「まなか、好き…、これだけは外でも許してくれない?」

亮くんは私に耳元でそっと囁いて、握っていた手を、私の指と絡めて、恋人繋ぎにする。

恥ずかしさと嬉しさのあまり、声がでないけれど、私だって、亮くんと手が繋げるのは嬉しいこと。

コクンと、首をたてに振った。
< 82 / 159 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop