さよなら、ブルートレイン
寝台列車の個室は気が楽だが、神経質な私は、枕が変わるとなかなか眠れない。
仕方なく、ぼんやりと窓の外を眺めている。
眺めたところで、こんな時間の、こんな田舎では、何が見えるというわけでもないけれど。
走り出して1時間近く経つと、まもなくN駅だと車内アナウンスが流れる。
この町⋯⋯そういえば、先生は、毎日こんな遠くにある自宅から通勤していると言っていた。
それこそ、先生がまだ高校生だった頃は、この駅から延々と揺られて通学していたとも。
どうして、急にそんなことを思い出したのだろうか。
眠れなくて、することもないから?
自分でも、よくわからない。
ふと、私は2年前のことを思い出していた。
仕方なく、ぼんやりと窓の外を眺めている。
眺めたところで、こんな時間の、こんな田舎では、何が見えるというわけでもないけれど。
走り出して1時間近く経つと、まもなくN駅だと車内アナウンスが流れる。
この町⋯⋯そういえば、先生は、毎日こんな遠くにある自宅から通勤していると言っていた。
それこそ、先生がまだ高校生だった頃は、この駅から延々と揺られて通学していたとも。
どうして、急にそんなことを思い出したのだろうか。
眠れなくて、することもないから?
自分でも、よくわからない。
ふと、私は2年前のことを思い出していた。