!! MISUNDERSTANDING !!
もともと無口なのもあるけど、女が何も言わねぇから、俺もそのまま黙って女を見ていた。
沈黙を破ったのは俺でも女でもなく、横にいた幼馴染の清。
『前向いてないと危ないよ?』
その声に女の顔がキョトンとする。
キョトンとしたまま、清に顔を向けることなく俺を見続ける。
なんだ、こいつ?
返事を待つ清も首を傾げる。
首を傾げながら、女の顔の前で手を上下させてみる。
『おーい?大丈夫ー?』
その手がスイッチをオンに切り替えたように、女がハッと顔を上げた。
そして、その目がゆっくり左右に動く。
その目に映る人数が増えるに比例して、女の顔から血の気が引いていく。
最後にまた俺に視線を戻すと、その驚愕ぶりは頂点に達したようだった。
まぁそりゃそうだろう。
この辺じゃ一番評判の悪りぃ学校だ。
こんな裏道で屯ってる俺らが、ロクなもんじゃねーコトぐらい、簡単にわかるはずだ。
女が体を引く。
俺の腕がそれを阻む。
仲間たちの野次が飛ぶと、腕の中の体がさらに強張る。
でも……
女の顔に本当に恐怖の色が浮かんだのは、この直後のコトだった。
沈黙を破ったのは俺でも女でもなく、横にいた幼馴染の清。
『前向いてないと危ないよ?』
その声に女の顔がキョトンとする。
キョトンとしたまま、清に顔を向けることなく俺を見続ける。
なんだ、こいつ?
返事を待つ清も首を傾げる。
首を傾げながら、女の顔の前で手を上下させてみる。
『おーい?大丈夫ー?』
その手がスイッチをオンに切り替えたように、女がハッと顔を上げた。
そして、その目がゆっくり左右に動く。
その目に映る人数が増えるに比例して、女の顔から血の気が引いていく。
最後にまた俺に視線を戻すと、その驚愕ぶりは頂点に達したようだった。
まぁそりゃそうだろう。
この辺じゃ一番評判の悪りぃ学校だ。
こんな裏道で屯ってる俺らが、ロクなもんじゃねーコトぐらい、簡単にわかるはずだ。
女が体を引く。
俺の腕がそれを阻む。
仲間たちの野次が飛ぶと、腕の中の体がさらに強張る。
でも……
女の顔に本当に恐怖の色が浮かんだのは、この直後のコトだった。