カスタネット・ラブ
。..出会い..。
私は、隣の席の早川君の寝息が好きだ。

「スゥーッ、スゥーッ。」

とくに、午後の時間のポカポカした日差しの中、窓際の席に座っている私の隣、早川君は、気持ち良さそうな顔をしながら寝息をたてる。

カーテンも揺れながら踊っている。


「…早川!また寝てるか…。」

先生の声が邪魔に聞こえる位だから、私は早川君に恋しているのかもしれない。


太陽の光で茶色い髪が微かに流れると、耳に開けたピアスがちらっと見える。


早川君は、私とは違うタイプの人間だ。
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