人生クレイジー〜俺のプリン食べた?〜
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このボールだけは落とせない。
コートを誰よりも速く動き、
誰よりも高く飛び、
誰よりも強く打ち込む。
一泊二日のレクリエーションも終わり、
初めて上級生と交流できる機会でもある学長杯《カップ》のバレーボール大会を、
俺は今まさに興じていた。
経験者は各チームに一人だけ、
男女混合の6人制の至ってシンプルな参加条件であり、
俺はこのチームを〝りょうちんと愉快な仲間たち〟と名付けたが、
「いや、だっちんと愉快な仲間たちだろ」とだっちんがいちゃもんつけてくるから、
仕方なく2人のあだ名を取り合って、
〝ちん◯んと愉快な仲間たち〟と変更される。
その愉快な仲間たちには、
だっちんとかっつー、濱ちゃん、あゆまる、経験者の実頼。
そして、
ベンチをただ一人で温め続ける未だ出番のないヤギちゃんを加えた異色メンバーで構成されており、
順調にトーナメントを俺たちは勝ち進んでいた。
正直言って準々決勝までは楽勝、
だけど、
準決勝で苦戦する俺たちは、
一つギアを上げないといけないようだ。