嘘つきな騎士と破られた託宣 -龍の託宣6-
噓つきな騎士と破られた託宣 -龍の託宣6-

プロローグ

 閉ざされし小国ブラオエルシュタイン。

 龍が導くこの国は、他国との交わりも薄く、建国から平穏な歴史を重ねてきた。

 時の移ろいとともに願いは薄れ、礎の(かせ)は無慈悲に重みを増していく。祈りの契約が生む果ては、無垢な傾慕か久遠(くおん)の呪縛か……

 宿命に抗うことは許されず、それでも選ばれし者たちは、残された時にまばゆき光を放つ。

 ここに刻むのは、龍に惑わされし者たちの切なき愛の物語――






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