セカンドの気持ち

そうこうしてる内に一年が経ち、ますますあなたから離れられないあたしがいた。


いつまでもセカンドの立場でいるのは辛いけれど…。


ある日、あなたは言った。

「俺、やっぱ理穂ちゃんといるときが一番くつろげるよ。あいつといるとなんか疲れちゃってさ。自然体でいれることが大切って気づいたんだ。あいつと別れたよ。俺と正式に付き合ってください。」


そぅ言ってくれたね。あたしは泣けるほど嬉しかった。


そうしてようやくあたしは、あなたの彼女になれた。これからは街も堂々と歩けるし、強がったりしないで寂しいときに寂しいよっていえる、甘えたりもできる、彼氏がいるって周りにも言える!そう思ってた。


…そう思ってたのに…。



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