陰陽師に、恋をした。
咲妃の胸がドクンと高鳴る。
誰もが、自分のセーラー服を見てざわついている。
「ちょ、ちょっと待って! 私は妖じゃないですっ!」
慌てて否定したが、男たちは棒を持って近づいてくる。
怖くなった咲妃は、スカートを握りしめる。
そして次の瞬間、反射的に駆け出した。
土の道を走り抜け、息を切らしながら林の奥へと逃げ込む。
風が草をかき分ける音、鳥の鳴き声。
すべてが、あまりにリアルだった。