白い結婚にさよならを。死に戻った私はすべてを手に入れる。
「離婚もされたから、話の展開があるんじゃないかって気になっていたんです!」
「もぅ。そういうのは気にしなくていいから」
「えー。いいじゃないですか、アンリエッタ様。教えて下さいよぉ」

 そうは言ってもねぇ。今さっきの出来事だし。
 恥ずかしすぎる。

「あの……その、とりあえず明日デートというものに誘われたわ」

 そう言い切ってから自分の顔がどうなっているのか理解した私は、思わず両手で顔を隠した。
 もちろんミーアは黄色い声を上げ、どこまでも興奮したように喜んでいる。

 明日の恰好はどうしようか。
 支度のために他の使用人たちも集合させないとと張り切るミーアを横目に、私は余計に熱くなる顔を押さえることしか出来なかった。
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