白い結婚にさよならを。死に戻った私はすべてを手に入れる。
 ダミアンに殴られた日。
 マリアンヌは誰よりずっと泣いていた。

 食事も喉を通らぬほどにやつれ、私が怪我を負ったことを悲しんでくれた。

 あの日から、私たちの仲はグッと近づいた気がする。
 だけど今でも、マリアンヌがあの日のことを悔やんでいるとは思わなかった。

 マリアンヌのせいではないと、何度も言い聞かせたのに。

 涙の止まらない私とは対照的に、マリアンヌはただ微笑んでいた。
 そしてゆっくりとまたその目を閉じる。

 雲一つない高い空に、私の叫び声だけが響き渡って行った。
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