蝶々結び【完結】
第7章 ふたりの蝶々結び
数日後。
日曜日の昼下がり。
ガラス張りのカフェに、柔らかな陽の光が差し込んでいた。
コーヒーの香りが漂う中、結衣はカップの中のココアを見つめながら、心を落ち着けようとしていた。
「(なんで私、来ちゃったんだろ……)」
そんなことを思いながら、ちらっと正面を見る。
そこには、白シャツにグレーのジャケット姿の陽向先生。
病院で見る白衣とは違う、柔らかく大人っぽい雰囲気をまとっている。
「……っていうか、いつまで笑ってるんですか?陽向先生。」
結衣は照れ隠しに眉をひそめた。
陽向先生は、テーブル越しに微笑みながら肩をすくめる。
「ごめんごめん。だって、いつもクールな橘さんがココア飲んでるの、なんか新鮮で。」
「別に、いいでしょ。コーヒー苦くて飲めないんです。」
「ははっ、ブラック飲めないって、可愛いなって思って。」
その“さらっと可愛い”の一言に、結衣の手が止まった。
「……ほんと、そういうの簡単に言いますよね。」
「え?事実だから。」
「もう、ほんとに……。」
ため息をつきながらも、頬の熱は下がらない。
日曜日の昼下がり。
ガラス張りのカフェに、柔らかな陽の光が差し込んでいた。
コーヒーの香りが漂う中、結衣はカップの中のココアを見つめながら、心を落ち着けようとしていた。
「(なんで私、来ちゃったんだろ……)」
そんなことを思いながら、ちらっと正面を見る。
そこには、白シャツにグレーのジャケット姿の陽向先生。
病院で見る白衣とは違う、柔らかく大人っぽい雰囲気をまとっている。
「……っていうか、いつまで笑ってるんですか?陽向先生。」
結衣は照れ隠しに眉をひそめた。
陽向先生は、テーブル越しに微笑みながら肩をすくめる。
「ごめんごめん。だって、いつもクールな橘さんがココア飲んでるの、なんか新鮮で。」
「別に、いいでしょ。コーヒー苦くて飲めないんです。」
「ははっ、ブラック飲めないって、可愛いなって思って。」
その“さらっと可愛い”の一言に、結衣の手が止まった。
「……ほんと、そういうの簡単に言いますよね。」
「え?事実だから。」
「もう、ほんとに……。」
ため息をつきながらも、頬の熱は下がらない。