幸せの青い小鳥を助けたら、隣国の王子に番になってくれと求婚されました
「ふふ、あの時、シーラが自分も鳥になって一緒に飛んでいけたらいいのにって言ってくれて、天にも昇る気持ちだったよ」

 そう言って、ルーリウスはぎゅうっとシーラに抱き着いた。

 ルーリウスの言葉と行動に、シーラの緊張した心がどんどんほぐれていく。

(私はここでルーリウス様と一緒に生きていくと決めた。フルールだっている。それに何より、ルーリウス様が一緒にいてくれるんだもの)

 これから先、どんなことが起こるかわからない。それでも、怖いと思うのと同時にまだ見ぬ未来がキラキラと輝いているように思えて、ワクワクしている。

 そっとルーリウスを見ると、ルーリウスはシーラの視線に気づいて微笑む。その微笑みを見ると、シーラの心はなぜかホッとして、何も心配ないと思えるのだ。

 ルーリウスへ微笑み返すと、シーラは窓の外を見る。しっかりと窓の外を見つめるシーラの瞳は、輝きに満ちていた。





◇コンテスト応募で文字数を規定内に収めるため、ここで一旦完結にしています。
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