Reunion love.
「辛かったでしょう?」

「え?」

「好きな人がもしかしたらこの人の事好きかもと思いながら、私と接するの」

「…もう過ぎた事なので」


 前に話した時点できっと嘘を吐く人でもないって何となくわかるし、今日も100%善意で話を聞きに来てくれたのだと思う。

 だけど太一くんが川﨑さんをそう言う風に見ていないと言う言葉は信じられなかった。きっと太一くんと話しても、納得できないんじゃないかと思う。他の誰かを選ぶか、私を選んでくれるまでは。

 こんな事言ったら「じゃあ信じなくてもいい」って言われそうだけど。


「もう、太一と話さないの?」

「話す事はないです。友達に戻るって約束したばかりなので。今回の事話すには友達としては、重たすぎます」

「…そっか」


 前の私なら話したいと、連絡をしていたと思う。

 だけど今の私に必要なのは友達になるための気持ちの整理であって、太一くんの気持ちを知る事じゃない。

 ここまでの事があっても太一くんと縁を切らないで友達で居て欲しいって選択を取ったのは、太一くんを好きで完全に離れるのが嫌だったからだと思う。

 結局こんなところまでも往生際が悪い。
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