始まりは一夜の出会いから
「…やっぱあれがプロポーズになるのは嫌かなって」

「え?」


 そう言いながらウェイターに手を挙げて何かを指示すると大きな花束がすぐに来る。それも赤い薔薇の花束…。


「え、えっ!?ええ!」

「べただけど108本の赤い薔薇。指輪はもう送っちゃったし、後格好付けれるのってこういう事くらいしか出来ないかなって…」

「吃驚…した、嘘でしょ?」

「何で嘘。改めて、森川 有咲さん。俺と結婚してください」


 そう差し出される赤い花束に迷いも無く受け取る。
 受け取った後も動揺と驚きで情報がまとまらない。


「こんなサプライズ聞いてない~~~~~!」

「聞いてたらサプライズじゃないじゃん」

「それはそうだけど!」


 そう笑う新くんに思わずツッコんだ。

 改めてこんな素敵なプロポーズを受けることになるなんて誰も予想付かないでしょ。

 薔薇の香りを感じて、108本の重みとか大きさってこんな感じなんだとか、憧れのシチュエーションでプロポーズされるのってこんなに嬉しいんだとか。

 感情がいっぱい湧き出てどれから伝えたら良いのか分からない。


「…凄く嬉しいです。ありがとう。こちらこそ、お願いします」


 そう言うと新くんが優しく微笑んでくれた。

 あなたからの愛のある行動にまた私はあなたを好きになる。
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