始まりは一夜の出会いから

☁︎ 𓂃𓈒𓏸




 そんな私達だけど、ほんの少しだけ疑問に思っている事があった。

 もう結婚しているし私達はいつ子供が出来ても良い状態、のはずなのだけど…。


「っ…、あらた、くん、もう…」

「…可愛い。俺も、そろそろ限界って、思ってた」


 夜の行為は多い方だと思うのだけど、新くんは毎度必ず避妊をする。そんなに焦っているわけでは無いけど、もう避けなくても良いはず。

 私だって仕事しているわけでもないし、何なら28歳だから今から順調に子供の事を考えてもおかしくない。

 私との話し合いが終わってないから?
 そう思いつつも少し大胆な事を言ってみたりした。


「…ね、着けなくても、いいよ…」


 そう言って手首を掴むと、新くんは少し驚いた表情をした後、私の頬に口付けしてくる。


「だめ。着けるよ」


 そう断られてそれから繋がる。

 私の為、というより新くんが子供を欲しがっていない様に見えた。

 それでも私の事は深くまで愛してくれているから、新くんの事が時々分からなくなる。
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