「世界が違うだけで、こんなにも違うのか!?」【転生したら、魔王の側近でした×親愛なる魔王の君へ】
「字が下手でごめんね。読みづらいと思うけど……」
僕がパラレルワールドに飛ばされて、約1週間が経った。
今、ルーチェは僕が書いた文字で埋め尽くされた紙を読んでいる。
僕は、家族や知り合いの中で1番字が下手な自信がある。ちゃんと、僕の字読めるかな……。ちなみに、僕の字は、皆に時々なんて書いてあるのか聞かれるレベル。
……今日はルーチェと一緒に、僕が借りてる部屋で魔法薬の研究をしてる。
ルーチェは主に既存の魔法薬を調合してて、たまに魔法薬の改良のために研究をしてるらしい。
僕?僕は改良もそうだけど、新しい魔法薬の開発をしてたりもする。既存の魔法薬の調合は、頼まれたりとか必要な時にしかしないかな。
「……ずっと思ってたんだけどさ」
僕の書いた文字で埋め尽くされた紙を読んでたルーチェは、ふと顔を上げると僕の方を見た。
「僕とルーチェって、同じルーチェ・クロウディアなのに……全然違うよね。服装も、髪型も、利き手も、生活習慣も……不思議だね」
その言葉に、僕は「そうだね」と一言返す。
その時だった。
ドアがノックされる音がする。ドアの外から、クラル様の「ルーチェ、入るよ?」と声がした。僕が一言返すと、ドアが開いてクラル様とアーサー、ティムが入ってくる。
「お、ダブルルーチェ。元気そうだな……遊びに来たぞ」