「世界が違うだけで、こんなにも違うのか!?」【転生したら、魔王の側近でした×親愛なる魔王の君へ】
「……それにしても、八咫烏。どうしてそう思ったの?」

僕にそっくりな子の発言に、八咫烏は『彼の持つ呪具ですね』と返す。

「……呪具……」

『彼の持つ呪具の形は主人の持つ物とは少し違いますが、呪具の放つ気配は一緒です。それに、髪型や衣装は違いますが、主人は主人ですし。状況の説明を、と言いたいところですが、まずはクラル様のもとに行きましょうか』

「僕のこと、呼んだ?」

なんて話をしてたら、聞き覚えのある声が聞こえてきて、僕は声がした方を見る。

僕の近くに、青みがかった黒髪に赤い瞳の――クラル・ディスペア様が着地した。

「クラル様」

「ルーチェ、久しぶり。学校生活はどう?」

「お久しぶりです。クラル様……学校、楽しいです!長期休暇に入ったので、帰ってきました」

クラル様の言葉に、僕にそっくりな子――ルーチェは、にこりと笑う。

「おかえり。楽しそうで何より……それで、君は……ルーチェにそっくりだね?」

クラル様は、僕をジッと見つめた。少し、僕を警戒してるように見える。

ルーチェとの会話、八咫烏の発言からして、ここはパラレルワールド。僕の目の前にいるクラル様は、“この世界に住む”クラル様だろう。

「……初めまして。パラレルワールドから来ました、ルーチェ・クロウディアです」
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