「世界が違うだけで、こんなにも違うのか!?」【転生したら、魔王の側近でした×親愛なる魔王の君へ】
「え、ルーチェ……さっきの話し方……」

アーサーが、驚いたような顔をする。ティムも、リルも驚いた様子だ。

「……ルーチェとクラル様と同じ反応をするじゃん……そんなに驚かなくていいでしょ?」

そこまで言って、僕は気づく。この世界の僕は、クラル様には敬語で話していることに。

だから、さっきクラル様もルーチェも驚いてたのか。

そっか……この世界のクラル様からしてみれば、普段敬語の僕が、いきなりタメ口で話しかけてくるようなものだから……それは、驚くよね。

「……あぁ、そういうこと……昔は、僕も敬語だったよ?でも、クラル様から頼まれたから、今ではタメ口なんだよね」

クラル様から「敬語を外して話してほしい」って頼まれた日のことを思い出す。

「そうなんだ……」

クラル様に「敬語の方が良かった?」と問いかけてみると、クラル様は首を横に振った。

「ルーチェが話しやすい話し方で大丈夫だよ。それで、ルーチェ……今後の話をしようか」

クラル様の言葉に、僕は無言で頷いた。



「――起きて!」

そんな声が聞こえてきて、僕はゆっくりと目を開けた。眠い。

再び下がりだす瞼を強制的に持ち上げて、僕は体を起こす。

上手く回らない頭で、昨日のことを思い出した。
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