婚約破棄されたので、好きにすることにした。王城編
サージェを追うという口実があったから、エーリヒに執着する王女カサンドラからも離れられたのだ。
「森に行くときは、お弁当を作っていくね。この町の食材も気になるし」
「ああ、楽しみにしている」
翌日、クロエはいつもの冒険者風の服装をして、エーリヒと一緒にこの町の冒険者ギルドに向かった。
王都のギルドに比べると素朴な建物で、依頼書を見ている冒険者もそう多くはない。
他人に興味のない者が多いようで、移民で女性のクロエがいても、気にする様子も見せなかった。
エーリヒは、地下道の魔物退治を報告し、報酬を貰っている。
そのままクロエに渡されたので、アイテムボックスにしまっておいた。
王都で暮らしていたときから、お金はふたり共有で、すべてクロエのアイテムボックスに入っている。
クロエは魔石作りで、エーリヒも魔物退治などの依頼をたくさん受けていたので、かなり貯まっている。
すべてが解決して落ち着いたら、景色の綺麗な町に一軒家を買うのもいいかもしれない。
「森の魔物退治を引き受けてくれるのか?」
そんなことを考えていると、受付の男性の声が聞こえてきた。
興奮しているのか、かなり大きな声だった。
「ああ。特別依頼なんだろう?」
「それだけ強い魔物だ。ひとりで大丈夫なのか?」
「彼女がいる」
エーリヒはそう言って、少し離れたところで待っていたクロエを見た。
女性で、しかも移民に見えるクロエを見て、受付の男性は首を傾げている。
「……彼女は?」
「魔法が使える」
「そうか、魔術師なのか!」
エーリヒは魔導師だとは言わなかったので、周囲は魔術師だと思ったようだ。
「森に行くときは、お弁当を作っていくね。この町の食材も気になるし」
「ああ、楽しみにしている」
翌日、クロエはいつもの冒険者風の服装をして、エーリヒと一緒にこの町の冒険者ギルドに向かった。
王都のギルドに比べると素朴な建物で、依頼書を見ている冒険者もそう多くはない。
他人に興味のない者が多いようで、移民で女性のクロエがいても、気にする様子も見せなかった。
エーリヒは、地下道の魔物退治を報告し、報酬を貰っている。
そのままクロエに渡されたので、アイテムボックスにしまっておいた。
王都で暮らしていたときから、お金はふたり共有で、すべてクロエのアイテムボックスに入っている。
クロエは魔石作りで、エーリヒも魔物退治などの依頼をたくさん受けていたので、かなり貯まっている。
すべてが解決して落ち着いたら、景色の綺麗な町に一軒家を買うのもいいかもしれない。
「森の魔物退治を引き受けてくれるのか?」
そんなことを考えていると、受付の男性の声が聞こえてきた。
興奮しているのか、かなり大きな声だった。
「ああ。特別依頼なんだろう?」
「それだけ強い魔物だ。ひとりで大丈夫なのか?」
「彼女がいる」
エーリヒはそう言って、少し離れたところで待っていたクロエを見た。
女性で、しかも移民に見えるクロエを見て、受付の男性は首を傾げている。
「……彼女は?」
「魔法が使える」
「そうか、魔術師なのか!」
エーリヒは魔導師だとは言わなかったので、周囲は魔術師だと思ったようだ。