婚約破棄されたので、好きにすることにした。王城編
そう思ったけれど、指先が冷えるような感覚がしてきたのは事実だ。
このままでは魔力よりも先に、体力が尽きて倒れるかもしれない。
そうなったら、エーリヒは心配するだろうし、迷惑も掛けてしまうだろう。
「役に立てなくて、ごめんなさい」
一発も当てられないとは思わなかった。
クロエは落ち込むが、エーリヒはそんなクロエを優しく慰める。
「攻撃魔法の練習は初めてなんだから、気にするな。それに、魔物はすっかり萎縮しているようだ」
そう言われて見れば、たしかに巨大な熊のような魔物は、木の陰に隠れて逃げたそうにしている。
当てられなくとも、これだけ魔法で連続して攻撃されたら、たしかに怖いかもしれない。
しかも威力は申し分なかった。
「クロエは少し休んでいて。逃げられる前に、仕留める」
エーリヒは剣を抜いてそう言うと、魔物に向かって走った。
たしかに見た目よりも俊敏で、逃げられると厄介だと聞いたことを思い出す。
だが、もともと怯えていた魔物は、エーリヒの殺気を察して逃げ出した。
「えっと、足止め! それに、加速!」
クロエは慌てて、魔物に足止めの魔法を掛ける。
今度は上手く発動したようで、魔物の動きが止まった。
さらにエーリヒが、いつもよりもさらに速く駆けて、魔物に斬りかかる。
優美な見た目からは想像もできないほど力強い剣が、たちまち魔物を打ち倒した。
「すごい!」
思わず声を上げてしまう。
エーリヒが強いのは知っていたが、『特別依頼』の魔物まで簡単に倒してしまうとは思わなかった。
「すごいのは、クロエだ」
このままでは魔力よりも先に、体力が尽きて倒れるかもしれない。
そうなったら、エーリヒは心配するだろうし、迷惑も掛けてしまうだろう。
「役に立てなくて、ごめんなさい」
一発も当てられないとは思わなかった。
クロエは落ち込むが、エーリヒはそんなクロエを優しく慰める。
「攻撃魔法の練習は初めてなんだから、気にするな。それに、魔物はすっかり萎縮しているようだ」
そう言われて見れば、たしかに巨大な熊のような魔物は、木の陰に隠れて逃げたそうにしている。
当てられなくとも、これだけ魔法で連続して攻撃されたら、たしかに怖いかもしれない。
しかも威力は申し分なかった。
「クロエは少し休んでいて。逃げられる前に、仕留める」
エーリヒは剣を抜いてそう言うと、魔物に向かって走った。
たしかに見た目よりも俊敏で、逃げられると厄介だと聞いたことを思い出す。
だが、もともと怯えていた魔物は、エーリヒの殺気を察して逃げ出した。
「えっと、足止め! それに、加速!」
クロエは慌てて、魔物に足止めの魔法を掛ける。
今度は上手く発動したようで、魔物の動きが止まった。
さらにエーリヒが、いつもよりもさらに速く駆けて、魔物に斬りかかる。
優美な見た目からは想像もできないほど力強い剣が、たちまち魔物を打ち倒した。
「すごい!」
思わず声を上げてしまう。
エーリヒが強いのは知っていたが、『特別依頼』の魔物まで簡単に倒してしまうとは思わなかった。
「すごいのは、クロエだ」