きみの春に、溶けていく
そこからの回復はめざましかった。
殆ど記憶が持たなかった過去が無かったかのように、しっかりと記憶が保てるようになった。

でも、昔のことはまだ思い出せなくて。
ノートには色々書いてあるけど他人事みたいで。

そんな中、ROOTSのラストライブの日がやってきた。
朔が大学へ行くために海外に渡るためだ。
プロデューサーのbihukaさんが言う。

「未来への鍵はきっと、音楽の中にあるよ。思い切り歌ってきなさい」

「はいっ」

「bihukaさん、僕たちにチャンスをくださってありがとうございました」
< 45 / 47 >

この作品をシェア

pagetop