この命のすべてで、君を想いたい
家に着いて、玄関を閉めた瞬間、静けさが押し寄せる。


話す相手も、ただいまと返してくれる声もない。



私はまた一人になったんだ...


部屋でひとり、写真をそっと取り出す。
そこには、変わらない笑顔の空がいる。


見た瞬間、胸の奥がぎゅっと縮まる。



涙が勝手ににじんで、にじんだまま消えなくて、雫は写真を抱きしめるように胸に当てた。



『……っ、やだ……』

声にならない声が漏れる。


会いたい

愛したい

死にたくない



心の底の、触れたくなかった場所が痛む。



肩が震えて、呼吸のしかたがわからなくなって、堪えていた涙があふれた。


狭い部屋に響くのは、雫のすすり泣きだけ。


誰にも届かない、誰にも気づかれないまま、雫はその夜、写真を抱えて泣き続けた。



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