この命のすべてで、君を想いたい

共に過ごす夜

冬の冷たい空気が街を包み、

夕暮れ時にはイルミネーションが灯り始める頃。



学校は昨日から冬休みに入り、雫は布団から出られずダラダラ過ごしていた。


雫のスマホが鳴った。画面には空の名前が光る。


「もしもし、雫?」

『うん、空?どうしたの?』


「今日は時間ある? ちょっと外、出てみない?」


『え、外……?』


「そう、ちょっとだけ歩きながら、景色でも見ようかと思って」


空の声はいつも通り穏やかで、でもどこか楽しげで、雫の心は少し跳ねる。


『うん……行く!』


「じゃあ家まで迎えに行くね。」


ベッドでうずくまっていた雫は

電話を切った瞬間ベッドから飛び出し準備を始めた。

楽しみで思わず鼻歌ももれる。


空がいてくれると、空と一緒に過ごしていない時でもワクワク幸せな気持ちになれる。

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