花に溺れ恋に純情~僕様同期御曹司の愛が私を捕らえて離さない~
 しかも、特に親しくもない連中からそれを言われるのが更に屈辱だ。どうせおまえ友達いねえんだろ、というのが分かっているのがもろばれなのである。それでも、微笑んで「You too」くらいは言う。そうすることしか出来ないのだから。

 帰りのスクールバスでまたAグループの連中が、次のアメフトの試合は誰が出るのかなどと盛り上がっている。冷めた目で見やり、窓の外を眺め、憂鬱な帰宅を迎える。

 *

 玄関のチャイムが鳴るとやれやれ、アンディが毎回吠える。うんざりである。

 仕方ないので出る。と、ケイティだった。

「Hi Reo. 」

「Hi Katie. What's up?」

「Well, I need……」アメリカ人らしくなく、もじもじするケイティ。「I need some money to buy …… you know what. It makes me so happy. 」

 なにを買うのかはだいたい分かっている。しかし、ホストファミリーのご近所さんのテイラー家のお子さんであるだけに、無下にも出来ない。
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