花に溺れ恋に純情~僕様同期御曹司の愛が私を捕らえて離さない~
 僕は牧師でも教師でもカウンセラーでもないのでケイティにどうすることも出来ない。祈るくらいのものである。

 部屋に戻りため息をひとつ。こういう、ボストンの裕福な住宅街にもああいうものが侵食していると知るとそら恐ろしくなる。公立校こええ。せめて、K学園の提携校にしていたら……。自分の選択が悔やまれる。

 サム夫婦が帰宅するとようやく夕食である。といっても、冷凍食品をチンして、それとぱさぱさのパンを食べるだけ。牛乳は相変わらず薄い。

 今日起きたことは勿論サム夫妻には言えないし、僕にだってプライドというものがある。あんなことを下手に話して、被害者面をするのも嫌なのである。

 不幸中の幸いだったのは、翌週学校に行くと、SOBの文言が消されていたことである。
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