花に溺れ恋に純情~僕様同期御曹司の愛が私を捕らえて離さない~
 度重なる行為でお化粧が少々崩れてしまっていたので、遠慮なく。新品のクッションファンデを使う。おお、これ、韓国の高級ブランドのだ。諭吉ファンデとして話題になっていたやつ。もう諭吉じゃないけどね。

「ふぁあ……しっとりする……」ファンデを重ねただけなのに美肌が爆誕。おお、あがるぅー!

 上段の浅めの引き出しのなかには新品のコスメがたくさん入っていて。気分は美容系Youtuberだ。これ一個一個検証してみたい!

「ってこれ、……私のために……?」

 恋生って、昔から私のことを知っている風なことを匂わせているよね。私がコスメ好きなことをどこで……。

 ええい。そんなの関係ねえ! 頭のなかでよしおを踊らせたのちに、ばんばん開封していって好きに付き合ってやる!

 これは、愛だ。神宮寺恋生の本気の塊だ。

 向こうが本気で来るのならば、こちらも本気で返す。なんだか、ラリーを超えて真剣なショットを打ち込んでいるかのような気分になった。体力の温存とか、まったく考えていなかった中学の頃。田舎で。することがなくて暇で。ただ一心に打ち込んだあの頃。
< 46 / 70 >

この作品をシェア

pagetop