君に出会えたから

#1

「いやぁ〜今日も飲んだ飲んだぁ!さて…廉(れん)今日も飲酒運転かましちゃうかぁ!?」

ざわざわとした居酒屋の中俺は不良仲間5人と飲んでいた

5人中4人未成年な俺等のグループはここでしか酒が飲めなかった

ここの居酒屋は俺等が未成年だと知っているのにも関わらず

「これ、先輩の酒や」

と言い人数分持ってきてくれた

「そうやなぁ。今日も俺が運転しちゃるよ」

「いいんすかいいんすかぁ!?それじゃ!ここは俺が奢りまーす!!!」

『いぇぇぇぇぇぇぇぇぇい!!!』

俺等は毎日ここで酒をがぶ飲みしそこから夜景が見える綺麗なところへ行くというのが日課になっていた

「んじゃ!おっちゃん。今日もごちそうさま!警察には内緒な?」

「おうおう。任せとけ任せとけ!若気の至りだからな!」

店主は大きいガタイをして全身に入れ墨が入っている裏社会の人間だった
自分と同じ境遇だからか俺たちを子供のように優しくしてくれた

「それじゃあ!出発ーーーー!!!!!!」

俺の後ろに乗っているのは5歳年上の敦(あつし)だった

5歳も上なのに俺らには敬語なんて使わなくていい。と言ってくれたおかげで俺等に壁なんて無かった

そしていつものように山道を走りながらエンジンを吹かしていた

周りからは変な目で見られることもあったがお酒のせいでそんなのは気にならなかった

「おいおい!廉!もっとスピードあげろよぉ!」

「わかっちょるよ!!!」

不良仲間に言われ俺は思いっきりスピードをあげた

「ここで人飛び出して来たらお前人生終わるな!」

「こんな人生なら終わってもよか!!!」

俺はさらにスピードを出した

一般道路なのに時速80キロも出していた

酒が入っていたせいか俺は調子に乗ってしまいバイクを手放し運転した

「廉。まえ…!まえまえまえ!!!!!」

「え?」

ドンッッッ
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