隣の年下くんがダンジョンの同居人につき、リアルでも溺愛始まりました
06 勇者の恋人
「デコトラが救急車の隣に並んでいるのはレアだよねえ」と担当医の雨宮からデコトラと救急車が縦列駐車している画像や、源さんに助手席に乗せてもらった時の画像を見せてくれた。

 クリスマスプレゼントをもらった子供が周囲の大人に自慢げに見せびらかす時ってこういう表情しているなあ。と、なぜか雨宮医師の母にでもなったかのような心持ちで最後の診察を終えた。
 終始平和な入院生活だったが、入院費だけは平和ではなかった。

 イブから連休が続いており有休消化もしてしまおうと、長めに休みをもらっておいてよかった。本来なら自堕落なゲーム三昧の日々を送る予定だったのだが、病院内では、ゲームは封印した。

 五百城が十分に休むようにと私の体調を気にしたせいである。そこで私の代わりに五百城と同じくクエスト好きのオクラ大臣さんが烈火でログインしてくれている。

 仕事納めの日。会社へと久しぶりに出社すると、同僚の三輪菜摘から少し痩せた? と、尋ねられた。ダイエット方法教えてとせがまれたが、あまり人におすすめできない方法である。入院生活のおかげか、肌艶も良くなり、身体もスッキリした。思わぬ副産物を得てちょっと嬉しい。

「恋でもしたの?」と菜摘が、何を根拠にそう思ったのか鋭い指摘をする。

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