隣の年下くんがダンジョンの同居人につき、リアルでも溺愛始まりました
着圧のきついストッキングを爪先から引き抜いていると、
【お帰りなさい烈火さん】
と、システムのメッセージがポップアップされた。
部屋着代わりのTシャツに袖を通していると、着信音が鳴った。仲人役の堤さんの奥様からだった。「本日は……」というメッセージの冒頭がスマホのポップアップに表示されている。
スマホの画面を開こうかどうか迷った挙句、テーブルの上に伏せて置いた。
きっと勇者はキャンセルボタンを押したはず。
さてと、と背伸びをして、椅子を引いた。
ヘッドセットのイヤフォンジャックをパソコンへと差し込み、VCの出力にチェックを入れる。途端に、ヘッドフォンから男の話し声が漏れ出た。
話しているのはキングと、“ペテルギウス“の幹部である源さんだ。
メイクを落とそうとコットンを手にしたところでポップがぴょんとモニターの中で跳ねた。
【あなたの同居人の“ムギ”がログインしました】
MPDOの住人同士で組む同居システム。
私の目に入れても痛くないほどに可愛がってる同居人。
それが……彼女だ。
烈火:「ムギちゃん! こんばんわ!」