恋愛アルゴリズムはバグだらけ!?~完璧主義の俺が恋したらエラー連発な件~
最終話 愛のバージョン∞(無限大)
Love Support Network設立から10年後。
俺──田中優太は、12歳になった優希と一緒に、母校の大学を歩いていた。
「パパ、ここがパパの研究室だったの?」
優希が興味深そうに研究室の扉を見つめている。
「そうだよ。ここで、パパは恋愛アルゴリズムの開発を始めたんだ」
15年前、俺が歩美に一目惚れして、データ分析で恋愛を攻略しようとしていた場所。
「懐かしいな……」
「田中さん、お久しぶりです」
山本教授が現れた。相変わらず元気そうだ。
「教授、お久しぶりです」
「今日は特別講義、ありがとうございます」
俺は大学から依頼されて、「人工知能と人間の愛」というテーマで講演することになっていた。
「優希くんも一緒ですか」
「はい。息子に、パパがどんな学生だったか見せたくて」
「ふふ、面白いお父さんですね」
教授は優希に微笑みかけた。
講義室に入ると、懐かしい顔ぶれが揃っていた。
静香、歩美、大輔、高橋先輩……創設メンバーが全員来てくれていた。
「みんな、忙しいのに来てくれてありがとう」
「当然でしょう」
歩美が微笑んだ。
「優太の大学での最初の講義だもの」
「俺も聞きたかったんだ」
大輔も興味深そうだった。
「お前がどんな話をするのかさ」
講義室には50人ほどの学生がいた。みんな真剣な表情で俺を見ている。
「皆さん、こんにちは」
俺はマイクの前に立った。
「田中優太です。15年前、この大学で恋愛に悩んでいた大学院生でした」
学生たちがくすりと笑った。
「今日は、その時の体験談をお話しします」
「俺は24歳の時、恋愛が全くうまくいかなくて」
俺は正直に話し始めた。
「『恋愛をデータとアルゴリズムで解決できる』と本気で思ってました」
学生たちが興味深そうに聞いている。
「後輩の石倉歩美さん……今の石倉先生ですが、彼女に一目惚れして」
俺は歩美を見た。彼女は少し照れている。
「Excelで好感度を数値化したり、恋愛AIを開発したり」
会場が笑いに包まれた。
「でも、全て失敗でした」
俺は続けた。
「恋愛マニュアル通りの棒読みで告白して、見事に空振り」
「AIが提案したのは『赤いバラ100本』とか『3時間待ち伏せ』とか」
学生たちが大笑いしている。
「データでは測れないものがあることを、痛感しました」
「そんな時、図書館で山田静香さん……今の妻と出会いました」
俺は静香を見た。彼女は温かく微笑んでいる。
「彼女の前では、なぜか自然体でいられた」
「データも分析も関係なく、ただ一緒にいるのが楽しかった」
「それが、俺にとっての最初の『成功』でした」
「一人では限界があることも学びました」
俺は仲間たちを紹介した。
「心理学の専門家、デザインの達人、経営のプロ、そして人の気持ちを理解する天才」
「みんなで協力して、Love Support Projectが生まれました」
「一人の悩みが、みんなの力で社会貢献になったんです」
「皆さんに伝えたいのは」
俺は学生たちに向かって言った。
「AIや技術は素晴らしいツールです。でも、それは手段であって目的じゃない」
「本当に大切なのは、技術の向こうにいる人間です」
「どんなに優秀なAIでも、人の心の温かさは代替できません」
「恋愛に完璧なアルゴリズムは存在しません」
俺は断言した。
「なぜなら、愛は計算ではないからです」
「愛は、お互いを理解しようとする気持ちです」
「愛は、一緒に成長しようとする意志です」
「愛は、困った時に支え合う決意です」
「質問はありますか?」
一人の女子学生が手を上げた。
「田中さんは、今でも恋愛で悩むことはありますか?」
「もちろんあります」
俺は正直に答えた。
「結婚15年目でも、妻を怒らせることはあるし、子育てで意見が合わないこともある」
「でも、それをエラーだとは思いません」
「一緒に解決する機会だと思っています」
「僕も恋愛がうまくいかないんですが、何かアドバイスはありますか?」
かつての俺と同じような質問だった。
「まずは、自分らしくいることです」
俺は答えた。
「完璧を演じる必要はありません」
「相手も完璧じゃないし、あなたも完璧じゃなくていい」
「大切なのは、お互いの不完璧さを受け入れることです」
その時、優希が手を上げた。
「パパに質問があります」
「何だ?」
「パパは今、幸せですか?」
会場が静まった。優希らしい、純粋な質問だった。
「とても幸せだよ」
俺は心から答えた。
「ママがいて、優希がいて、素晴らしい仲間がいて」
「そして、多くの人の役に立てる仕事ができている」
「これ以上の幸せはないな」
「最後に、皆さんに言いたいことがあります」
俺は講義をまとめ始めた。
「皆さんの中には、恋愛で悩んでいる人もいるでしょう」
「でも、その悩みを恥ずかしがる必要はありません」
「俺の悩みが、多くの人を助けるプロジェクトになったように」
「皆さんの体験も、きっと誰かの役に立ちます」
「技術は進歩し続けます」
俺は続けた。
「AIはもっと賢くなり、システムはもっと高度になるでしょう」
「でも、人を愛する気持ちは変わりません」
「愛される喜びも変わりません」
「皆さんには、技術と人間性の両方を大切にしてほしい」
「以上で講義を終わります」
俺は深々と頭を下げた。
「ありがとうございました」
会場から温かい拍手が起こった。
学生たちの目は輝いており、何人かは感動で涙を浮かべていた。
「質問がある人は、後で個別にどうぞ」
講義後、多くの学生が俺のところにやってきた。
「すごく勇気をもらいました」
「恋愛への見方が変わりました」
「僕も人を幸せにする仕事がしたいです」
様々な感想をもらった。
「田中さんのような先輩がいてくれて嬉しいです」
一人の学生が言った。
「僕たちも頑張ります」
講義が終わった後、俺たちは家族だけで大学のキャンパスを歩いた。
「優太、素晴らしい講義でした」
静香が労ってくれた。
「学生さんたち、みんな感動してましたね」
「パパ、かっこよかった!」
優希も興奮していた。
「ゆうきも、パパみたいに人を幸せにしたい!」
「優希は優希らしいやり方でいいんだよ」
俺は息子の頭を撫でた。
その夜、俺は一人でPCに向かっていた。
最後のプログラムを書く時が来た。
【恋愛アルゴリズム Final Final Version - 愛のバージョン∞】
```javascript
// 愛の無限大バージョン
function loveInfinity() {
const love = {
version: "∞",
status: "永続稼働中",
core: {
理解: "相手を知ろうとする気持ち",
尊重: "お互いの個性を認める心",
成長: "一緒に変化していく意志",
支援: "困った時に助け合う絆",
感謝: "当たり前を当たり前と思わない心",
継承: "次の世代に愛を伝える使命"
},
execute() {
while(true) {
// 愛は無限ループ
this.giveUnconditionalLove();
this.acceptImperfections();
this.createMemories();
this.supportEachOther();
this.growTogether();
this.shareWithCommunity();
this.nurureNextGeneration();
// エラーは成長の機会
if (conflicts.exist()) {
this.solveTogetherWithLove();
this.becomeStronger();
}
// 愛は拡張し続ける
this.expandLoveNetwork();
}
},
getLegacy() {
return {
個人: "幸せな家庭",
社会: "愛のネットワーク",
未来: "愛に満ちた世界",
永遠: "続いていく愛の連鎖"
};
}
};
return love;
}
// システム起動
const infiniteLove = loveInfinity();
infiniteLove.execute();
console.log("愛のアルゴリズム完成");
console.log("バージョン: ∞(無限大)");
console.log("状態: 永続稼働中");
console.log("レガシー: 愛の連鎖は永遠に続く");
```
実行結果:愛のバージョン∞が正常に起動しました
プログラムを書き終えた俺は、窓の外を見つめた。
星空が綺麗だった。
「15年前の俺に会えたら、何て言うかな」
恋愛アルゴリズムを必死に開発していた大学院生に。
「『心配するな、君の人生はちゃんとうまくいく』かな」
「『データより大切なものがある』かな」
「それとも『一人で悩まなくていい』かな」
どれも正しいけど、一番伝えたいのは……
「『愛は無限大だ』ってことかな」
翌朝、俺は家族と一緒に朝食を食べていた。
「今日は何をしようか?」
静香が聞いてきた。
「公園に行きたい!」
優希がリクエストした。
「いいね。じゃあ、みんなで公園に行こう」
何気ない日常の一コマ。
でも、この何気ない幸せこそが、俺にとっての最高のアルゴリズムだった。
恋愛アルゴリズム開発プロジェクトは完成した。
それは完璧なシステムではなく、愛し続ける人生そのものだった。
バグもエラーもあるけれど、だからこそ美しい。
一緒に解決していけばいい。
一緒に成長していけばいい。
一緒に愛し続けていけばいい。
そして、その愛を次の世代に伝えていけばいい。
「愛のバージョン∞……永遠に続く愛のアルゴリズム」
俺の物語は終わったが、愛の物語は永遠に続いていく。
優希が12歳になったある日、俺にこう言った。
「パパ、ゆうきも恋愛アルゴリズム作る!」
「え? 優希も?」
「うん! でもゆうきのは、パパのとは違うよ」
「どんなアルゴリズム?」
「『みんなが笑顔になるアルゴリズム』!」
俺は息子を抱きしめた。
「それは素晴らしいアルゴリズムだね」
愛のバトンは、確実に次の世代に渡されていく。
俺の恋愛アルゴリズム開発物語は、ここで終わる。
でも、愛の物語は永遠に続いていく。
バージョン∞として。
俺──田中優太は、12歳になった優希と一緒に、母校の大学を歩いていた。
「パパ、ここがパパの研究室だったの?」
優希が興味深そうに研究室の扉を見つめている。
「そうだよ。ここで、パパは恋愛アルゴリズムの開発を始めたんだ」
15年前、俺が歩美に一目惚れして、データ分析で恋愛を攻略しようとしていた場所。
「懐かしいな……」
「田中さん、お久しぶりです」
山本教授が現れた。相変わらず元気そうだ。
「教授、お久しぶりです」
「今日は特別講義、ありがとうございます」
俺は大学から依頼されて、「人工知能と人間の愛」というテーマで講演することになっていた。
「優希くんも一緒ですか」
「はい。息子に、パパがどんな学生だったか見せたくて」
「ふふ、面白いお父さんですね」
教授は優希に微笑みかけた。
講義室に入ると、懐かしい顔ぶれが揃っていた。
静香、歩美、大輔、高橋先輩……創設メンバーが全員来てくれていた。
「みんな、忙しいのに来てくれてありがとう」
「当然でしょう」
歩美が微笑んだ。
「優太の大学での最初の講義だもの」
「俺も聞きたかったんだ」
大輔も興味深そうだった。
「お前がどんな話をするのかさ」
講義室には50人ほどの学生がいた。みんな真剣な表情で俺を見ている。
「皆さん、こんにちは」
俺はマイクの前に立った。
「田中優太です。15年前、この大学で恋愛に悩んでいた大学院生でした」
学生たちがくすりと笑った。
「今日は、その時の体験談をお話しします」
「俺は24歳の時、恋愛が全くうまくいかなくて」
俺は正直に話し始めた。
「『恋愛をデータとアルゴリズムで解決できる』と本気で思ってました」
学生たちが興味深そうに聞いている。
「後輩の石倉歩美さん……今の石倉先生ですが、彼女に一目惚れして」
俺は歩美を見た。彼女は少し照れている。
「Excelで好感度を数値化したり、恋愛AIを開発したり」
会場が笑いに包まれた。
「でも、全て失敗でした」
俺は続けた。
「恋愛マニュアル通りの棒読みで告白して、見事に空振り」
「AIが提案したのは『赤いバラ100本』とか『3時間待ち伏せ』とか」
学生たちが大笑いしている。
「データでは測れないものがあることを、痛感しました」
「そんな時、図書館で山田静香さん……今の妻と出会いました」
俺は静香を見た。彼女は温かく微笑んでいる。
「彼女の前では、なぜか自然体でいられた」
「データも分析も関係なく、ただ一緒にいるのが楽しかった」
「それが、俺にとっての最初の『成功』でした」
「一人では限界があることも学びました」
俺は仲間たちを紹介した。
「心理学の専門家、デザインの達人、経営のプロ、そして人の気持ちを理解する天才」
「みんなで協力して、Love Support Projectが生まれました」
「一人の悩みが、みんなの力で社会貢献になったんです」
「皆さんに伝えたいのは」
俺は学生たちに向かって言った。
「AIや技術は素晴らしいツールです。でも、それは手段であって目的じゃない」
「本当に大切なのは、技術の向こうにいる人間です」
「どんなに優秀なAIでも、人の心の温かさは代替できません」
「恋愛に完璧なアルゴリズムは存在しません」
俺は断言した。
「なぜなら、愛は計算ではないからです」
「愛は、お互いを理解しようとする気持ちです」
「愛は、一緒に成長しようとする意志です」
「愛は、困った時に支え合う決意です」
「質問はありますか?」
一人の女子学生が手を上げた。
「田中さんは、今でも恋愛で悩むことはありますか?」
「もちろんあります」
俺は正直に答えた。
「結婚15年目でも、妻を怒らせることはあるし、子育てで意見が合わないこともある」
「でも、それをエラーだとは思いません」
「一緒に解決する機会だと思っています」
「僕も恋愛がうまくいかないんですが、何かアドバイスはありますか?」
かつての俺と同じような質問だった。
「まずは、自分らしくいることです」
俺は答えた。
「完璧を演じる必要はありません」
「相手も完璧じゃないし、あなたも完璧じゃなくていい」
「大切なのは、お互いの不完璧さを受け入れることです」
その時、優希が手を上げた。
「パパに質問があります」
「何だ?」
「パパは今、幸せですか?」
会場が静まった。優希らしい、純粋な質問だった。
「とても幸せだよ」
俺は心から答えた。
「ママがいて、優希がいて、素晴らしい仲間がいて」
「そして、多くの人の役に立てる仕事ができている」
「これ以上の幸せはないな」
「最後に、皆さんに言いたいことがあります」
俺は講義をまとめ始めた。
「皆さんの中には、恋愛で悩んでいる人もいるでしょう」
「でも、その悩みを恥ずかしがる必要はありません」
「俺の悩みが、多くの人を助けるプロジェクトになったように」
「皆さんの体験も、きっと誰かの役に立ちます」
「技術は進歩し続けます」
俺は続けた。
「AIはもっと賢くなり、システムはもっと高度になるでしょう」
「でも、人を愛する気持ちは変わりません」
「愛される喜びも変わりません」
「皆さんには、技術と人間性の両方を大切にしてほしい」
「以上で講義を終わります」
俺は深々と頭を下げた。
「ありがとうございました」
会場から温かい拍手が起こった。
学生たちの目は輝いており、何人かは感動で涙を浮かべていた。
「質問がある人は、後で個別にどうぞ」
講義後、多くの学生が俺のところにやってきた。
「すごく勇気をもらいました」
「恋愛への見方が変わりました」
「僕も人を幸せにする仕事がしたいです」
様々な感想をもらった。
「田中さんのような先輩がいてくれて嬉しいです」
一人の学生が言った。
「僕たちも頑張ります」
講義が終わった後、俺たちは家族だけで大学のキャンパスを歩いた。
「優太、素晴らしい講義でした」
静香が労ってくれた。
「学生さんたち、みんな感動してましたね」
「パパ、かっこよかった!」
優希も興奮していた。
「ゆうきも、パパみたいに人を幸せにしたい!」
「優希は優希らしいやり方でいいんだよ」
俺は息子の頭を撫でた。
その夜、俺は一人でPCに向かっていた。
最後のプログラムを書く時が来た。
【恋愛アルゴリズム Final Final Version - 愛のバージョン∞】
```javascript
// 愛の無限大バージョン
function loveInfinity() {
const love = {
version: "∞",
status: "永続稼働中",
core: {
理解: "相手を知ろうとする気持ち",
尊重: "お互いの個性を認める心",
成長: "一緒に変化していく意志",
支援: "困った時に助け合う絆",
感謝: "当たり前を当たり前と思わない心",
継承: "次の世代に愛を伝える使命"
},
execute() {
while(true) {
// 愛は無限ループ
this.giveUnconditionalLove();
this.acceptImperfections();
this.createMemories();
this.supportEachOther();
this.growTogether();
this.shareWithCommunity();
this.nurureNextGeneration();
// エラーは成長の機会
if (conflicts.exist()) {
this.solveTogetherWithLove();
this.becomeStronger();
}
// 愛は拡張し続ける
this.expandLoveNetwork();
}
},
getLegacy() {
return {
個人: "幸せな家庭",
社会: "愛のネットワーク",
未来: "愛に満ちた世界",
永遠: "続いていく愛の連鎖"
};
}
};
return love;
}
// システム起動
const infiniteLove = loveInfinity();
infiniteLove.execute();
console.log("愛のアルゴリズム完成");
console.log("バージョン: ∞(無限大)");
console.log("状態: 永続稼働中");
console.log("レガシー: 愛の連鎖は永遠に続く");
```
実行結果:愛のバージョン∞が正常に起動しました
プログラムを書き終えた俺は、窓の外を見つめた。
星空が綺麗だった。
「15年前の俺に会えたら、何て言うかな」
恋愛アルゴリズムを必死に開発していた大学院生に。
「『心配するな、君の人生はちゃんとうまくいく』かな」
「『データより大切なものがある』かな」
「それとも『一人で悩まなくていい』かな」
どれも正しいけど、一番伝えたいのは……
「『愛は無限大だ』ってことかな」
翌朝、俺は家族と一緒に朝食を食べていた。
「今日は何をしようか?」
静香が聞いてきた。
「公園に行きたい!」
優希がリクエストした。
「いいね。じゃあ、みんなで公園に行こう」
何気ない日常の一コマ。
でも、この何気ない幸せこそが、俺にとっての最高のアルゴリズムだった。
恋愛アルゴリズム開発プロジェクトは完成した。
それは完璧なシステムではなく、愛し続ける人生そのものだった。
バグもエラーもあるけれど、だからこそ美しい。
一緒に解決していけばいい。
一緒に成長していけばいい。
一緒に愛し続けていけばいい。
そして、その愛を次の世代に伝えていけばいい。
「愛のバージョン∞……永遠に続く愛のアルゴリズム」
俺の物語は終わったが、愛の物語は永遠に続いていく。
優希が12歳になったある日、俺にこう言った。
「パパ、ゆうきも恋愛アルゴリズム作る!」
「え? 優希も?」
「うん! でもゆうきのは、パパのとは違うよ」
「どんなアルゴリズム?」
「『みんなが笑顔になるアルゴリズム』!」
俺は息子を抱きしめた。
「それは素晴らしいアルゴリズムだね」
愛のバトンは、確実に次の世代に渡されていく。
俺の恋愛アルゴリズム開発物語は、ここで終わる。
でも、愛の物語は永遠に続いていく。
バージョン∞として。


