気まぐれ王子と召使い
「…授業に関係のない質問は、控えてください」
「どうせあと5分で終わるんだから良いじゃん。YESかNOで答えてよ」
「答えたく、ありません……っ」
「なんで?他の皆だって興味あるって顔してるよ」
なぁ?と、世那はわざとらしく笑みを浮かべながら、賛同を求めるように周りに声を掛ける。
すると、周りからはチラホラと「そうだよ」「興味ある!」と言った声が出てきた。
「センセー早く教えてよー、これって民意って奴じゃね?」
「い、居ませんっ、もうこれで良いでしょう…?」
「じゃー、好きな人は?センセーの好きな人すっごく興味あるなー」
目元を細めていやらしく笑う世那。
世那の好奇心に釣られて、他の人も声を出して西宮先生を囃し立てているようだった。
この嫌な空気感に、頭がクラクラする。
西宮先生は身体を強ばらせて教卓に視線を落としている。
世那は良くも悪くも言葉が強い。
馴れ合いとか協調性とか、そういう言葉が大嫌いなのにそれでも世那からはカリスマ性が溢れ出ている。
だから周りの人達も世那が発言したら注目して、それに乗って言葉も強くなっていってしまうんだ。