気まぐれ王子と召使い




「あ、やっぱりここに居た」



自販機で飲み物を買って屋上に行ってみると、案の定と言うべきか世那は貯水槽の近くで横になって目を瞑っていた。



「世那さーん」



ハシゴを登り、世那の近くに行ってまじまじと観察してみる。

美しく整った綺麗な顔立ちで、寝ている姿も様になっているのが憎たらしい。
ちょっかいをかけたくて柔らかい髪を控えめに撫でていると、いきなり世那の目が開いてジッと私を見つめた。



「うわっ!!お、起きてたんすか世那さん……」


「お前何してんの……」


「…………ちょっかい、みたいな……」



いざ何をしてたか聞かれると恥ずかしいものがある。
冷静になってきて段々恥ずかしくなってきてしまい、顔が熱くなってくるのが分かる。

そんな私に世那は気にした様子もなく、私から視線を逸らしてボーッと空を見つめていた。


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