好きバレ! 俺様上司の溺愛が止まりません!
 これからもずっと彼と、生きていく。

 どんななにが待ち受けていようとも、彼と、二人で。

「あ。蒔田さん」彼女は鍵を開けようとする蒔田の背中に話しかけた。「落ち着いたらペットとか飼いたいね。せっかくペット可のマンションに引っ越したんだし」

 にこりともせずに彼は彼女を振り返る。「なんなら来週でも構わないが?」

「わーお。さすが蒔田さん」彼女は蒔田の背後から抱きしめにかかる。彼の前で両手を合わせるとその手に彼の手が重なる。彼は手のなかで彼女の手を遊ばせるようにし、

「紘花」

「なぁに。一臣さん」

「幸せになろうな」

「うんっ!」彼女は彼の背中に頬ずりをする。彼のからだのぬくもりを。言葉のぬくもりを確かめるように。

 そして彼女は彼から離れ、彼がドアを開くのを見守る。もうひとりではない。

 どんな悲しい夜だって、乗り越えてみせる。

 決意を新たにする彼女に彼が笑いかける。


「風呂で抱いてやる」


 玄関に入る彼女を待ち受けていたのは彼の熱い抱擁。


 確かな未来への約束だった。



 ―完―
< 270 / 270 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:16

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

おれが、おまえを、可愛くしてやる。

総文字数/95,533

恋愛(オフィスラブ)225ページ

第8回ベリーズカフェ恋愛小説大賞エントリー中
表紙を見る 表紙を閉じる
 飲み過ぎたわたしは職場の上司にお持ち帰りされ、つい問う。 「―ーシないんですか」 「スるわけないだろばーか」  あっさりとお誘いを断った上司。シゴデキ上司で、鉄面皮。つっけんどんなはずが――。 「おまえって、本当に、可愛い」  神様仏様。こんな美容男子だなんて聞いてない。 ☆゜.゜☆☆゜.゜☆☆゜.゜☆☆゜.゜☆☆゜.゜☆☆゜.゜☆  椎名望海(22)新卒女子。美人なのに無自覚。  ×  浅葱蓮二(4X)シゴデキ上司。仕事に厳しい一方で、プライベートでは……。 ☆゜.゜☆☆゜.゜☆☆゜.゜☆☆゜.゜☆☆゜.゜☆☆゜.゜☆  美容マニアの上司にとびきり溺愛され、美に目覚めていく、シンデレラストーリー。
表紙を見る 表紙を閉じる
「恋生。……会いたかった……」  川瀬花子(27)、平凡なOL。  仕事は過酷、毎朝奨学金の残債を考える。  ある日、過労で駅で倒れかけたところを神宮司くんに救われる。  神宮寺恋生(28)、御曹司であり私の同期。  見かねた神宮寺くんは毎朝毎晩私のアパートを訪れて甲斐甲斐しく世話を焼いてくれるようになり――。  「寝て。膝枕したげる」  僕様同期御曹司の愛はとどまることを知らず――。 ◆◇◆恋に、仕事に奮闘し、セレブとの愛に溺れる、現代版シンデレラストーリー◆◇◆
俺が好きなのは、お前だ。~男友達の積年の片想い相手はわたしでした~

総文字数/113,948

恋愛(ラブコメ)259ページ

第8回ベリーズカフェ恋愛小説大賞エントリー中
表紙を見る 表紙を閉じる
 史上最低最悪。『大事な話がある』と彼氏に呼びだされて切りだされたのは、なんと別れ話。失意の底に落ち込みつつも帰りにスーパーで買い物をしていると軽くイケメンのご近所住まいの男友達に出くわし。そして一緒に『鍋』をすることに。互いに異性を意識せずに友達関係を続けてきたわたしたちは、いつもならなにごともなくそれだけで終わる――  はずが。 「おれがいるのに、そんなふうに泣かせてたまるかよ」  溺愛、告白、切実な恋愛にとろけちゃいそうです。 ◆エブリスタ・アルファポリスにてタイトル「気がつけば彼に抱かれていました。」にて完結済み◆ ◇別サイト公開ver.より大幅に加筆修正済み◇

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop