続・幼なじみの不器用な愛し方

いつから、

「ごめん!」


開口一番、有斗はわたしに向かって頭を下げた。

ベッドに腰掛けたまま、頭を床につけんばかりの有斗を呆然と眺める。


「何から謝ればいいかわかんねーけど、とにかくごめん。嫌な思いさせたし、連絡もすぐに出来なくて……」


あの報道があってから2日。平日の早朝から、有斗が部屋を訪ねてきた。

アポイントなしの訪問に、寝起きの頭は状況を把握しきれない。


「な……なんでいるの……?」

「絶対に会って話さなきゃだめだと思って帰ってきたんだよ。昨日は帰りが深夜になったから、朝イチで来た」


よく見ると、有斗の目の下にはクマが出来ている。


「ひどい顔してるよ。ほとんど寝てないでしょ」

「今日は打ち合わせだけだから、ちょっと休めば大丈夫。気にしないでくれ」


そんなふうに言ったって、表情にはやっぱり疲れが滲んでいた。

多忙の中、無理して帰って来てくれたことが伝わってくる。


「朝早くから悪い。仕事行く準備しないとだと思うけど……ちょっとだけ時間くれ。今回のこと、弁解させてほしい」


眉間に皺を寄せる有斗からは、やましさなんてものは少しも感じ取れなかった。
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