渋谷少女A続編・山倉タクシー

こわっ!霊視女

いずれにしても実に〝つまらない〟としか云いようのない、ストーカー配備のそれが理由だった。超長期に及ぶその後のストーカー期間からしても、やつら4人組への生活費用用立てからしても、格差世のなせる彼ら悪しき富者たちの驕りと横暴!としか他に云いようがない…。
 とにかく、車上生活者としてどこに逃げ隠れようが、あるいは住まおうが(こんな状態からでも私は必死に働いてお金を貯め定住したのだが、しかしその後転居を重ねてもいた)こいつら4人をかわしきれない。なぜか…?読者諸氏は霊視ということをご存知だろうか?妻帯者なら知っていようが全女性の三分の一近くが有する特異能力のことである。霊視と云っても天眼の如き超能力ではなく、感作、あるいは憑依に近いもので、憑く相手の眼を通してものを見、耳を通して聞き、剰え霊視被害者の思念というか想念さえも感得する始末なのだ。そんな馬鹿なと思うだろうがところが事実なのである。なぜ判るか、それはきゃつらが私の引っ越し先、移動先に悉く追いかけて来るというその事実と、合わせてこちらは長年に渡ってその被害に会ってみて、ようやくと云うか、徐々に気付くことなのだが、この与太の霊視クズ女どもはこちらの想念に〝語りかけてくる〟のである。始めの内はまったく気づかなくてそれこそ左右、粉動されっ放しだった。なぜかと云うにこいつらは憑依する当人が尊敬する人物、あるいは崇拝する人物になりすまして、それを装った思念をこちらに伝えて来るという悪さをよくするし、あるいは甲乙二者選択の折りなどにはこいつらの都合のいいように、逆からすれば私が困るような、行き詰るような方向でもって私を誘導したりもするからだ。例えばこんなことがあった。
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