転生聖女〜現代日本に転生したら、勇者と魔王も同じクラスだったのでクラス替えお願いします
27.怒りっぽい生き物と、馬鹿ばっかりの勇者パーティ
放課後、リオンとルイ、それからケントと私の四人で教室で勉強していたら、怒鳴り声が聞こえた。
「ふざけんなよ!」
「うるせえ!」
ルイとケントが野次馬に行った。
廊下からは激しい物音がして、すぐに足音や怒鳴り声がして、やがて静かになった。
「やべーな」
ケントが肩をすくめて戻ってきた。
「なんか二年と三年が喧嘩してたんだけどさあ、全員目が血走っててこえーわ」
「こっちの人間って荒っぽいんだなあ」
呆れた顔で座り直すルイに、リリアママとの会話を思い出した。
「どうかなあ」
少し前にママとした、「喧嘩ばかりが普通なら、ニュースにはならないのでは?」という話を三人にもした。
「それはそうだな。それに、小学校中学校で、あのように暴れる学生などいなかったように思う」
「確かになあ。そりゃ、ちょっとした喧嘩くらいはあっても、あんな取っ組み合いはねえよなあ」
「さっきの喧嘩の理由もくだらなかったしな。目があったとかその程度」
「大学でもそうよ」
突然教室の扉が開いた。
「淫乱教師じゃん」
「誰が淫乱か! 何もしてないでしょ」
舌打ちする皐月先生に、ケントが立ち上がって微笑んだ。
「してくれていいですよ?」
「しないわよ! 淫行で捕まるでしょうが」
「いろはさん、あと二年、俺が高校を卒業するまで待っててください」
「待ちません! なに? 勇者パーティはバカばっかなの?」
「否定できねえな」
「ああ、否定できない」
こんなときばっかり、ルイとリオンは顔を見合わせて頷いていた。
いやいや、ルイは否定して?
「皐月先生、何か用事だろうか?」
「見回りに通りがかっただけです。あと一時間で最終下校時刻だから、それまでに帰ってね」
「わかった。それと、先ほど言っていたことだが、『大学でも』とは?」
リオンの質問に皐月先生は渋い顔になって腕を組んだ。
胸を強調するな。ケントとルイもデレデレするなし!
「そのままよ。休み時間の度に、目があっただの、腕がぶつかっただので喧嘩が起きているの。人間ってこんなに怒りっぽい生き物だったかしら」
「そんなことないはずだけどなあ」
その後、少し話して皐月先生は見回りに戻って行った。
私たちも適当に切り上げて教室を出た。ルイとケントは部活に向かった。
校舎を出たら生温かい風が吹いていて、空にはどんよりとした雲が渦巻いていた。
……早めに帰ろう。
「ふざけんなよ!」
「うるせえ!」
ルイとケントが野次馬に行った。
廊下からは激しい物音がして、すぐに足音や怒鳴り声がして、やがて静かになった。
「やべーな」
ケントが肩をすくめて戻ってきた。
「なんか二年と三年が喧嘩してたんだけどさあ、全員目が血走っててこえーわ」
「こっちの人間って荒っぽいんだなあ」
呆れた顔で座り直すルイに、リリアママとの会話を思い出した。
「どうかなあ」
少し前にママとした、「喧嘩ばかりが普通なら、ニュースにはならないのでは?」という話を三人にもした。
「それはそうだな。それに、小学校中学校で、あのように暴れる学生などいなかったように思う」
「確かになあ。そりゃ、ちょっとした喧嘩くらいはあっても、あんな取っ組み合いはねえよなあ」
「さっきの喧嘩の理由もくだらなかったしな。目があったとかその程度」
「大学でもそうよ」
突然教室の扉が開いた。
「淫乱教師じゃん」
「誰が淫乱か! 何もしてないでしょ」
舌打ちする皐月先生に、ケントが立ち上がって微笑んだ。
「してくれていいですよ?」
「しないわよ! 淫行で捕まるでしょうが」
「いろはさん、あと二年、俺が高校を卒業するまで待っててください」
「待ちません! なに? 勇者パーティはバカばっかなの?」
「否定できねえな」
「ああ、否定できない」
こんなときばっかり、ルイとリオンは顔を見合わせて頷いていた。
いやいや、ルイは否定して?
「皐月先生、何か用事だろうか?」
「見回りに通りがかっただけです。あと一時間で最終下校時刻だから、それまでに帰ってね」
「わかった。それと、先ほど言っていたことだが、『大学でも』とは?」
リオンの質問に皐月先生は渋い顔になって腕を組んだ。
胸を強調するな。ケントとルイもデレデレするなし!
「そのままよ。休み時間の度に、目があっただの、腕がぶつかっただので喧嘩が起きているの。人間ってこんなに怒りっぽい生き物だったかしら」
「そんなことないはずだけどなあ」
その後、少し話して皐月先生は見回りに戻って行った。
私たちも適当に切り上げて教室を出た。ルイとケントは部活に向かった。
校舎を出たら生温かい風が吹いていて、空にはどんよりとした雲が渦巻いていた。
……早めに帰ろう。