メロンクリームソーダトライアングル
『甘音くんの恋人にして欲しいってお願いしたら、僕のこと嫌いになっちゃう?』
1か月前、若葉に告白された。
俺と若葉は付きあい始めた。
それなのに――
『僕の恋人は紅亜くんだよ』
噓という不純物がいっさい含まれていない清らかな瞳の若葉に断言され、終わりを迎えてしまった俺の初恋。
恋人関係を爆破させる地雷を踏んだ覚えがあるだけに、自分を責めずにはいられない。
地雷を踏んでしまったのは今から一週間前、学校の屋上でのこと。
『俺たちが付き合ってることを学校の友達に打ち明けたいんだけど、ダメかな』
フェンスに手をかけ飛ぶ鳥を目で追っていた若葉に耳打ちしたところが、失恋地獄への出発点だった。
『えっ、友達に?』
肩が飛び跳ねるほど、ギョッと驚いた若葉。
『今日は付き合って1か月記念日だし、そろそろいいかなって』
髪を揺らしながらゆったりと微笑んでみたものの、若葉はこれでもかっていうくらい顔を左右にぶんぶんぶん。